五島国際トライアスロン(バラモンキング)完走

通称 カントク。前島さんのレース参戦記です。
4月の宮古島に続き、初のアイアンマンディスタンス(S3.8 k/B180k/R42.195k)に挑戦してきました。
今回は伊谷さんと2人での淋しい参戦旅行。伊谷さんはアイアンマンジャパンを含め、
今回10回目の参加。専属でサポート頂き大変感謝しています。
結果:13:38:29 187位

6月17日金曜日
羽田空港7時45分発長崎行きJALに乗るために、早朝に空港で待ち合わせ、
JALラウンジにて、朝からビール2杯で旅とレースの幸運を祈り乾杯。
飛行機で爆睡後長崎空港へ。長崎空港からはリムジンバスで港まで移動し、
その後、高速船で五島入り。
天気は曇り。ホテルダウンタウンという、ビジネスホテルにチェックイン。一人部屋。
早速到着している自転車の組み立て開始。10年来の伊谷さんのアイアンマン五島仲間の大平さんと合流し、
3名でその後は活動。説明会参加後にカーボパーティーに参加。
私が言うのもなんなのですが、参加者の平均年齢が高そう。
みなさん昔からのベテランさんが多いようです。
カーボパーディーは、配給制で、バイキング形式のような混乱はありませんでした。
ただ、ビールなどのアルコール類がないのが残念。唐揚げ、ジャンボウインナー、ペンネ、焼きそば、五島うどん、カレーライス。
ヤクルト、ジョワ、飲み物、果物という、
結構なボリュームのあるメニュー。つまみとしてもまずますで、まずはビールと思っていた私には、なんとも苦しい限り。
次回は買っていかなくては・・・。
舞台では、開会式イベントがあり、
10年連続参加者として、伊谷さんなどベテランのみなさんの紹介タイムあり。

その後、居酒屋へ移動。カウンターに大皿料理があり、これまたおいしそうなのもが多く、きびなご焼きとお刺身もりあわせが格別においしかった。
(お腹がいっぱいでそれしか頼めなかった)記念の色紙を書いて、お店の方々、地元のお客さん達と、もの凄くもりあがり、
ビール数杯後、焼酎1本以上あけ、いつものようにへべれけでホテル帰着。
いや、その後ラーメン屋に行き、更にそこの地元のお客とももりあがったようです。
(あまり覚えていない)

6月18日土曜日
案の定、極度の2日酔い。お昼までベッドから起き上がれず。
その後バイクのチェックインにいき、またホテルの部屋でごろごろ。
あまりの気持ち悪さに、お昼の五島うどんも食べるのがしんどかった。
昨日の居酒屋はウナギ屋さんも併設しており、昨日のうちに夕方5時にウナギを食べにいく約束をしていて、時間になったので、苦しいけど、お邪魔する。
するとハブ酒をオーナーからふるまわれ、迎え酒。イワシの煮付けでビール2杯、うな丼で、早めにきりあげる。
帰りにオーナー特性のお赤飯を小分けにしたおにぎり6個をそれぞれ頂く。
8時には就寝。

6月19日日曜
いよいよレース日。朝3時に起き、3時半の朝食後、4時半のバスでスイム会場へ移動。
今回は前日のひどい2日酔いのせいもあり、よく寝ることができた。体調はまずます。
残念ながらの雨。時折豪雨。
これまでのレースというレースすべてが晴れていた、晴れ男も梅雨前線に勝てず。
試泳を始めると、水が冷たい(21℃)。なんか不安がよぎる。途中まで泳いでいき、
足のつかないところからの、フローティングスタート。
7時スタート!!3.8キロを1.9キロの2周回コース。
距離が距離なので、ゆっくり泳ぐ。これまで改良を重ねてきた、ツービート省エネ泳法を試す。両脚を揃えたストレッチタイムを長くとり、
基本3回に1回の呼吸で、左右交互。それができる心拍数を保ち、前で重心をとり、ウエッドの浮力をストレッチ時に体感しながら泳ぐ。
これがうまくいき、まったく疲れがなくスイムをフィニッシュ。
1時間15分。
まあまあのタイムでバイクへのトランジッションへ。
3回呼吸はMTTスイムで鯉ちゃん先生に教わってなかなかできなかった方法です。
ご指導ありがとうございました。
180キロのバイクは、山の中を3周回するコース。
アップダウンがありそうとう厳しいコースでした。しかも土砂降り。下りは危険。
6月5日に参加したグランフォンド軽井沢とオミノウェイズ練習会での秩父で、後ろギヤ25を乗り、今回は27を利用したので、坂道が楽に乗り切れた感じがした。
来年バラモンキングに参加する方に、是非お勧めする練習と対策方法。
坂道アップダウンテクニック練習は欠かせないコース。週末のオミノウェイズ青梅練習は最適です。
180キロは始めての体験。極力無理せずに軽いギア―で回す。補給はスペシャルドリンクと、居酒屋でもらった赤飯おにぎり6個。パワーバーチョコレート1枚。
塩サプリ。最後の20キロまで峠越えがあり、きつかったのですが、今回は特に疲れはあるものの身体に大きな損傷なし。
これも雨天でうまくアイシングになったのが功を奏した感じ。
天気だったら相当消耗していたはず。参加人数に対し距離があるので、途中一人ぼっちの時もあり、道を間違えたのかと不安になる時もあった。
そして、42キロのランパートへ。
ランに6時間残す予定が、30分余裕ができ、3時半きっかりにスタートできた。4週間前の新島トライアスロンで落車し、左足首剥離骨折が完治しない状態での参加。バイクの最後20キロ程から、ランのシュミレーションと走れるという暗示がけをし、ランに突入。宮古での失敗のバイクパンツを脱ぐのを忘れなかったのだが、なんとバイクグローブをつけたまま走り出す。応援の子供にあげちゃおうかと思ったけど、新品なので、トライウエアーのポケットに。走り出すと足の痛みはそれほど感じない。段差などで負荷がかかると痛い時があるが、走れる。4キロ地点あたりで帰ってくるバイクの伊谷さんとランですれ違う。また新島トライアスロンの時と同じで追われる立場。(後に聞いた話では、スイムが不調だったのと、やはり途中他人の自転車修理をしていたそうです。)一生懸命走っていると、12キロ過ぎで、負傷側の腰に急に激痛があり、走れなくなる。多分、左足をかばい、バランスが悪い走りが原因か。この時点で歩いていては、完走ができない。なんどか走ってみるが、10歩程いくと、神経が刺激されたような痛みに襲われる。マーシャルからは大丈夫かとの声かけをうける。足の不安が、なんと新たな腰の不安。走ってはとまり、走ってはとまりをくりかえす。あきらめたくなく、それを何度かやっていると、腹筋に力を入れるとなんとか走れることに気づく。不安ながらなんとか走りだす。降る雨のなか、淡々と走る。暑くない分、靴がぐちゃぐちゃになることを除けば、走りやすい。ハーフ過ぎは気分的にもあと半分と思い、なんとなくペースもあがる。がまんしながら、とうとう35キロ過ぎ。いつもならこの辺からゴールへ気持ちが向き、更にペースがあがるのだが、だんだんと苦しくなる。痛いのは今や雨に濡れたトライパンツのクッション部分の股づれ。最後の4キロは、ぼろぼろになり、坂道でほぼ歩く状態。あと2キロと言われても、相当苦しい。
これがロングか!!真っ暗な中、なんとかゴール。
感動というより、終わった安堵感が大きかった。
知っている人を探すが、誰もいない・・・それはちょっと淋しい。まあ、豪雨でしたし、応援も控えめでした。
その後、荷物を持ってホテルに帰り着替え。その後、伊谷さんが毎回いっている焼肉屋へ。五島牛を食べるも疲労でビールもあまりすすまない、1時過ぎに帰り、そのまま就寝。股づれが痛い・・・。

6月20日
6時に起床。起きる時なんと腰が痛くベットから動くのが大変。歩けないので7時にタクシーでバイクを受け取りにいき、帰ってきてから、発送や帰宅の準備。雨のため何もかもがぐちゃぐちゃで始末にわるい。動きが悪い。完走証を受け取り港へ。フェリーで長崎へ向かう。ロボット歩きしながら・・・。

タイトルのあるロング大会は、アイアンマン、宮古のストロングマン佐渡のアストロマン、そして今回の五島バラモンキング。
ウルトラマン仮面ライダー世代の私としては、自分的には、バラモンキングはロングトライアスロンの、ウルトラマンシリーズのセブン、仮面ライダーのアマゾン的な、
ちょっと名前のちがう称号で是非とも手に入れたかったので、完走は本当にうれしい。
あと2つの称号、アストロマンとアイアンマンには、更に精進が必要です。特に暑い佐渡ストロマンに向け課題が沢山ありそうです。

大雨とこのアップダウンのあるコースの厳しさで、509名中完走者334名という、驚くほど完走率の低い大会となった。自分でもそうとう厳しかったのですが、今までは苦しいだけでしたが、大会当日といい、大会前後といい、「トライアスロンを楽しむ」ということが少なからずわかったような気がします。このブログは帰りのフェリー及び飛行機の中で書いたのですが、いまや体はバラモンキングならずバラバラキング状態です。歩くのがつらいです。
この大会は足に年齢区分をマーキングします。バイクやランでM60、M55などのベテランの方々に抜かれ、あらためてベテランの方々のすごさを実感しました。つまり、年齢は関係がない!!

最後に自転車のお世話やいろいろなアドバイスを頂いた伊谷さんありがとうございました。一緒にロングを楽しむまでになんとか成長できました。また豪雨の中サポートしてくれた、五島のボランティア、応援の方にもただただ頭が下がります。
そして、私を心配してくれたMTTの方々ありがとうございました。
来年は・・・といわれると今は考えちゃいますが、是非みなさんも一度怖いものみたさにチャレンジしみてください。
アイアンマンディスタンスですから・・。来年もオミノウエイズ(伊谷さん?)のサポートがあるようです。
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